武田氏の涙~涙の森~
涙の森、そんな名前の森が私の住むまちにはあります。
森といっても、森林といったわけではなくちょっとした公園みたいなもので、
「涙」の意味がイマイチよく分からない
春先行くと、杉花粉で涙が・・・、っていうわけではなさそうで。
大きな石碑にその秘密が隠されていました。
その碑には
「うつつにはおもほえがたきこのところ
仇にさめぬる春の夜の夢」
歌のことはよく分からないけど、なんとも切ないような歌であることはわかる
武田勝頼の夫人が詠んだらしい、しかも夫の勝頼が新府城に火をかけて郡内に向かう最中に、燃えゆく新府城を見て涙した場所といわれているらしい・・・
残念ながら、今はそこから新府城を見ることはほとんどできない・・・。
そういえば、火をかけることは決して降伏ではないという話をどこかで聞いたことがあるような気がする。
あれだけ大きな城を築城したのだから、負けるつもりはなくてきっと一時撤退みたいな気持ちだったのだろうか?
それにしても、私の住むまちにはまだまだたくさんの不思議で面白い場所が多い。
武田勝頼が再興を誓いつつ、連れ添った夫人が涙して歌を詠んだという、なんとも歴史舞台の一瞬を垣間見ることのできる、そんな場所のある私の住むまちは素敵だと思う。
追加
場所はここを押してみてください。
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